システムエンジニアが持つべき12の心構え

今回は私がシステムエンジニアとして13年間過ごした経験からシステムエンジニアが持つべきだと思っている12の心構えについて紹介します。
信頼の向上、価値の提供、テクニカルの面などなど、新人システムエンジニアの方に読んでいただきたい内容をまとめました。

1.スピードは誰にも均等に与えられている武器

自分が仕事上で大切にしている事で「仕事のスピード」を強く意識しています。
人間誰しもが平等に与えられているのが時間です。これは能力に関係がない部分です。

・チャットの返信の速さ
・メールの返信の速さ
・資料作成スピードの速さ

など、これらは信頼につながっていくため重要視して取り組んでいます。

こちらは以下の記事でも詳しく取り上げています。

プロジェクトを成功させるために心がけている3つの事

 

2.他人がやりたがらないことこそ率先して手を挙げる

信頼を得るためにはスピードだけではなく別のアプローチでも可能です。
その一つが「他人がやりたがらないことを率先して手を挙げる」です。

「めんどうくさい!」「それ俺がやる必要あるの?」思うときがあると思います。
実際に私も思って仕事をしていた時期もあります。

そこを「やります!」と率先して巻き取って仕事をする。
そういう行動を取れると成果はどうであれ評価される、評価されやすくなります。
更に成果が出ればさらに評価されます!
こういった評価は信頼に繋がるので重要に思って実践しています。

他人がやりたがらない事をやるという事は、簡単に他人との差別化が出来るため、信頼度が上がりやすく、
また率先してやる事で“主導権”を持つことが出来て、リーダーシップが養われます。
リーダーシップが養われて、かつ評価されると重要なポジションや新しい仕事を与えられたりしてチャンスを多く得ることが出来ますね。

3.プラスの価値を提供する

当たり前のことではありますが、言われたことをするのは誰でもできますよね。
例えばシステムエンジニアで良くある「この資料を確認しておいて」と言われたらどう行動しますでしょうか?

「確認しました!」のみで終わらせてしまう人が大半だと思います。
しかしそれは誰でも出来る作業ですよね。

「資料確認」という作業にどう自分の価値をプラス出来るか?が重要です。
私は案件アサインした時の「資料確認」では以下のアプローチをしています。

・QAリストを作成する
・不足していた記述内容を追記、間違いの指摘
・資料を元にまとめ資料、足りていない資料を作成

「確認」で終わらせないで自分の価値をどうプラスするか?を考えて取り組むように心がけています。
言葉にすると存在意義介在価値ですね。これを意識するようにしています。

4.わからないと言わない

みんなよく言う「わからない」、どこの現場に行ってもみんな言いますね。
正直なところを言うと私もたまに言ってしまいますw

言ってしまうんですが、仕事では言わない方がいいワードNo.1です。
「わからない」で立ち止まってしまっている人を多く見ますが、その後解決された時にただただ無能をアピールするだけになってしまいます…
わからないものをわかるようにするのもエンジニアの仕事です。

問題やバグが発生した時によく「原因がわからない」と言ってしまいがちですが、人が作ったプログラムで動いているので基本的にはわからないという事は無いはずです。
そういった場合にどうやって解決するかですが、仮説を立てることをオススメします。

結果として間違ってても良いので”わからない”で終わらせず、「環境の影響」「プログラムの影響」「ライブラリの影響」など考えつく仮説を立てていきます。
その仮説を一個一個正しいかを確認していく作業を行っていけば、”わからない”は最終的には無くなると考えています。

※わからないという単語はなるべく使わない方が良いと思っていますが、新人の内は使っても良いと思います。
むしろわからないとアラートを上げない事で現場全体が困ってしまうケースもあるので、慣れてきたら言わないようにしましょう。

5.「大丈夫だろう」は大体ダメ

システム開発をしていると、細かく管理されていないプロジェクトの場合、スピードを優先することがあると思います。
バグが発生して修正して、簡単に動作確認して「大丈夫だろう」と思ってリリースを行うなど、現場によってはありますよね。

私の経験ですが、「大丈夫だろう」と思って確認をおろそかにしたり、詳しくチェックしなかったりしたものは大体ダメで、後々指摘をされたり、バグが発生したりすることが大半でした。
運用保守も長い事やっていたため、2年後、3年後に時限爆弾のようにバグが発覚するケースもありました。

システム開発においては面倒でもやるのが一番の近道になります。
「大丈夫だろう」と思ったら是非そこで立ち止まって、「大丈夫だと思うけど確認しよう」と行動するように出来ると良いと思います。

6.危機感を持ってコスト感覚を養う

「会社が食わせてくれるのではない、自分で食っていくのだ」と私は思って仕事をしています。
危機感のマインドと呼称しているのですが、20代の時はほとんど意識できていませんでした。
「会社が食わせてくれる。」「何かあっても親会社の規模が大きいから大丈夫。」と完全に会社に依存をしていました。

ですが、管理職になってお金の管理をするようになったこと、そして転職を経験してこの考えは大きく変わりました。
会社とは「個人の集合体」です。そして自分はその一員なのです。

それを意識するにはお金は切っても切り離せません。
そのためにコスト感覚を養う必要があると考えています。

例えば1つの案件が立ち上がって、その案件でどのようなお金のやり取りがされるでしょうか?
売上-原価=利益はわかって頂いているかと思いますが、システム開発における原価にどのようなものが含まれるか、知らない人は多いと思います。

原価には大きく分けて直接費と間接費があります。
直接費:労務費・外注費・経費
間接費:間接労務費・共通費(家賃、水道光熱費)
労務費は我々のお給料ですね。
外注費はフリーランスやパートナーの方への支払いになります。
間接労務費はプロジェクトに直接はかかわっていない営業部門の人件費、共通費は家賃や光熱費が含まれます。
※詳しくは他記事で。

このプロジェクトは高額の受注をもらっているのに自分の給料はこれだけしかもらっていない!と思う事もあるかもしれませんが、色々なコストがかかっている事を理解することで会社の経営に一歩足を踏み入れることが出来ます。

7.基本的な知識を身に着ける

基本的なシステム開発の知識はやはり必要です。
使う使わないは別にして、IPA基本情報技術者試験程度の内容を把握していないとそもそも話が通じないケースがあります。

例えばウォーターフォール開発、アジャイル開発、プロトタイプ開発であったり、実際に実施はしたことが無かったとしても、案件にアサインしようと思った時に知識がないと門前払いになってしまう可能性もあります。
上記を意識して取ったわけではありませんが、私は応用情報技術者試験は取得済みです。

この立場になって、経営の勉強をすることになった時に、応用情報技術者試験の内容と同じ内容が出てきたりもするので役に立ったなと実感する事もありました。

取得していない方は半年に一度ですし、是非チャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

8.違和感を感じる事が出来る”目”を養う

これは取り上げるかどうか悩んだのですが、現場で困る事が本当に多かったので記載しました。
システム開発において、フロントサイドについても開発するエンジニアの場合はデザインを見る目を養うべきと考えています。

私は凄く違和感を感じやすく性質があって、1pxのズレでも気持ち悪く感じてすぐデザインのズレに気が付くことが出来るのですが、
仕事をしている中でこの違和感を感じない人が多い事を知り、このポイントは重要であると気が付きました。

シンメトリーという言葉はご存知でしょうか?
左右のつり合いが取れている状態の事を指します。
例えばボタンのラベルは中央揃えが基本ですよね。
基本的なWEBシステムはシンメトリーで構成されているケースが多いので、シンメトリーを意識してデザインが見れるか?は重要になります。

美的センスによるところはあるかもしれませんが、「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」という言葉もありますし、意識出来ると良いと思います。

9.出来るようになるために真似をする

色々な本に書いてありますが、上達の最速解は模倣だと思います。
とにかく真似をしまくる事。
口調、態度、文面など含めて、とにかく仕事が出来る人の真似をしてみましょう。
そこから得るものを得て、自分のオリジナルが出てきます。

1年目の新人の頃はわからないことだらけ、特に会議の進め方はどうしたらいいのかわからない事が多かったのでとにかく上司の真似をしました。
2年目からは一人で客先に行って打ち合わせをする事になったので、上司の簡単にYESとは言わない交渉術を真似ながら自分なりのテイストを探っていきました。

尊敬できる人、仕事が出来る人を自分のメンターにして、真似をしてみると上達が早くなると思います。

10.1つの会議で1つ笑いを取る

出来ているか?と言われると私もまだまだ出来ない事が多いですが、1つの会議で1つは笑いを取りに行こうという話です。
1年ほど一緒に仕事をした部長職の方から「打ち合わせで一つは笑いを取りに行った方がいい、会議が硬すぎる」と言われました。
その方からは他にも色々と教えてもらってどれも勉強になったのですが、これが一番心に残って実践できるように心掛けています。

笑いは幸福感の向上、記憶力が向上するので、会議の内容が頭に残ったりまた自分の事を覚えてもらえるようになったりします。
認識度が向上するんですね。

笑みが出ない会議は雰囲気が暗くなって、そもそものプロジェクト全体の雰囲気も悪くなってずるずると良くない方向に行ってしまいがちです。
私が「打ち合わせで一つは笑いを取りに行った方がいい」と言われた時のプロジェクトは難易度が高い案件で先が見えず、私も笑みが消えがち、会議も白熱することが多い現場でした。
しかしその方のお陰で笑みは絶やさず、プロジェクトの雰囲気自体は明るくて1年に満たない期間でしたが非常に濃厚な時間を経験し、
業務知識だったり、テクニカルスキルも大事ですが、ヒューマンスキルもないとプロジェクトは進まないんだなと実感し、笑いを取ることの大事さを知ることが出来ました。

補足にはなりますが、口角は上げた方が良いです
口角が下がっている状態だと相手に余計な負担を与える場合があるので、特に会議でファシリテートを取る事が多い私は意識して口角を上げるようにしています。
自分の気持ちも前向きになりますしね。

11.相手に合わせる技術

10の「1つの会議で1つ笑いを取る」にもちょっと内容的には被るところはありますが、ユアペース、相手に合わせる技術は色々な所で役に立ちます。

相手が真剣な表情をしていたら真剣な表情を、笑顔なら笑顔を。
特に会話のトーン、声の大きさであったり、会話のスピードであったり、相手のペースに合わせてコントロールする、相手を観察して”合わせる”技術です。

これが出来るとミラー効果が期待できます。
相手と同じ動作をすることで相手に好感をもってもらうことが出来ますね。

12.何事にも興味を持つ

性格などの影響もありますが、「何事にも興味を持つ」というのはなかなか難しく、私は前職の上司によくここを注意されていました。
「他人に興味がなさすぎる」とw

会社に所属していたり、仕事をする上では何事にも幅広く興味を持つマインドは一番重要だと思います。
フリーランスで自由に生きる!という考えでもどうしても他人と接する必要は出てきます。
ブロガーとして誰とも接しずに稼ぐ!という人でも知識に対する興味がなければ何も書けません。

例えば「M1見ました?」という雑談でも、「テレビ見ないんで分からないです。」と返したらそこで会話は終わっちゃいますよね。
「お笑い好きなんですね。テレビ最近見ていないですが、他に面白い番組とかあります?」と返せば相手から会話を引き出せます。
自分が知らない事に対して興味を持てないかもしれませんが、むしろ知らない事だからこそ興味を持って積極的にキャッチアップする
システムエンジニアであれば新しい技術であったり、サービスを調べてみたりすることは常日頃から行っておきたいですよね。

まとめ

長くなりましたがシステムエンジニアが持つべきだと思っている12の心構えでした。
会社のメンバー講習の一環でこの話をしたのですが、「私生活では出来ているけど仕事では出来ていない部分があるので気を付けたい」と反応がありました。
確かに私生活とか友達には気を付けているけど、こと仕事になるとおろそかになるという人もいると思います。
初心を忘れず何事にも興味を持って楽しく仕事をしていきたいですね!